再生医療をわかりやすく解説

再生医療とは病気や怪我等で失われてしまった臓器や身体の機能を再生する事を目的とした医療技術で、細胞や身体の組織を培養したり、特殊な加工を施した後に患者の身体に移植する医療技術です。

 

使われる細胞には患者本人から取り出す事が出来る「幹細胞」と言われる特殊な細胞が使われ、その細胞を培養して増やし元の患者の身体に戻す等の方法が取られます。又、最近注目を集めているのが「iPS細胞」と言われている物で、このiPS細胞も再生医療研究には欠かす事の出来ない物とされております。この様な再生医療の活躍の場としては、皮膚や神経、血管等の再生に成功しており、現在では心臓の筋肉の再生も実用化のレベルに達しているとされております。

 

更に現在の研究としては骨髄幹細胞をベースにした血管や皮膚の再生、更に人工的な材料との組み合わせによる再生血管手術への適応等の研究も進んでおります。更に2012年にノーベル医学賞を受賞したiPS細胞の研究は現在も進化を続けており、目の重要な役割を果たしている角膜の再生を行う事によって視力の回復を図ったり、網膜の再生を行う事により加齢黄斑変性と言われる病気の治療への研究が進められていたり、血液の中にある血小板と呼ばれる成分の生成や、白血球や赤血球を作りだす研究も進められております。これらの血液に対する再生医療ん研究開発は、現在人から分けてもらう輸血や、人の為に行う献血等も不要になってくる可能性が有ります。とにかく病や怪我等によってその機能を失ってしまった身体のあらゆる部位を作り直す事が出来る可能性を秘めた医療と言えます。

 

この様に再生医療は将来の医療の方法その物を大きく変えて行く可能性を秘めておりますが、現段階では実用に至ったケースは余り多くは有りませんし、現段階ではこの再生医療のメリットやデメリットをきちんと整理しておく必要が有ります。

 

先ずメリットとしては、病気や怪我をしてしまった患者ご本人から取り出した細胞を培養で増やし自分の身体に戻すので、副作用や拒絶反応等がほとんど無いとされております。これは例え皮膚の移植であっても他人から頂いた皮膚が自分自身の皮膚になる為には多くの拒絶反応等を乗り越える必要が有るのに対し、大変大きなメリットです。

 

一方、まだ研究開発段階の事も数多く残されており、治療を受ける場合にはきちんとした医療機関や研究機関との連携が必要で有り、その為のコストもかなり高めになってしまうと考えます。

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